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20世紀末、本経済のバブルがはじける直前のこと・・・

きたる21世紀を見据えて、政財界の重鎮が集まり、ひとつの計画を進めていた。

大企業が出資する、私立全寮制の女子高等学校の設立・・・

『これからは女性が社会に進出する時代であり、リーダーシップを発揮できる女性の育成をはかる』

これは表向きの理念であり、実際は自らの大事な娘を守り且、互いの政略結婚につなげる足掛かりが、
親たちの本音であった。

そのため、学校設立のために突貫工事が昼夜行われ、人手不足から、ドヤ街や寄せ場から集められた
多くの日雇労働者が働いていた。

地下3階、地上9階建ての校舎。別の棟には、全校生徒と職員の寮が建設予定だった。

そんなある日のこと・・・


「ここは、いったい何ができるんだ?」

「なにやら、お嬢様のための女子校をつくるらしいぜ。」

「じゃあ、俺たちがいま掘ってる穴って?」

「ここは、体育館になるらしい。地下に冷暖房完備の体育館だとよ?」

「体育館っていったら、夏は蒸し暑くて、冬は凍えるもんだろ?」

「だからお前、お嬢様が通う女子校っていっただろ?そういうことには不自由しないんだよ?」

「お嬢様か・・さぞかし良いもん食ってんだろうなぁ?」

「俺も次に生まれるときは、どっかの金持ちの娘がいいなぁ。
 いいもん食って、きれいな服着てよぉ? 我儘し放題できるんだろうなぁ・・」

「おいおい、息子じゃなくて娘かよ?お前が女になってもきっと不細工で嫁にゃぁいけねぇよ?」

「失礼な奴だな?でも、そりゃ違ぇねぇや」

「それにしても、お嬢様ってのは、俺たちと正反対の生活を送ってんだろうなぁ?」

「こちとら、今夜寝る場所もないっていうのに、ホントに羨ましいよなぁ・・・」

「まったくだ。」

「それより、俺はそのお嬢様たちと気持ちいいことしたいぜ。」

「俺もそっちのほうがいいや。ははは・・・」



そんなときだった・・・

「上が崩れてくるぞ!逃げろぉー!!」

「うわぁーー!」

上から崩れてきた土砂は全てを飲み込み、現場でその日働いていた労働者は全員生き埋めになった。。

その日生き埋めになった労働者は、全員が住所不定であり、身元や身内も分からず、捜す人もいなかった。

この事故のことがマスコミに流れることを嫌った大手ゼネコンの建設会社は、事故を隠し、なにもなかった
ことにした。


その後、地下を掘る計画は変更され、崩壊した場所を固め、地上12階建ての立派な校舎が建設された。

それから20年・・・


「・・・・ぅう・・やっと、地上に出られたぜ・・・って、ここは何処だ?俺はいったい・・・?」

コッコッコッ・・・

「ん?だれか来るぞ?そいつにきいてみるか?」



「あ~・・創立20周年記念行事の企画書類を作ってたら、こんな時間になっちゃたわ。
早く帰らないと・・きゃぁーー!」



「お、おい?なんで、こいつは俺の姿をみて、気絶するんだ?」

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「この女、やけにデカいな?・・って俺が小さくなっているのか?
・・・なんだ、今の俺の姿は?身体も透けてる?どうなってるんだ?」

「とりあえずこの女に助けてもらうしか、手はないか?
おい?起きろ・・・」

女に手をかけた瞬間、俺はその女の中に吸い込まれていった・・・・
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